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2006年。11月3日。

更新日:2021年11月4日

リリが産まれた日。

今日姉の愛犬リズが15歳になりました。

リリがこの世界からいなくなってちょうど半年。



15年前、犬を飼いたい姉について行き、ブリーダーさんの元へ。

私はあまり動物が好きではなかったので、全く興味はなかったのですが。

あんな小さい赤ちゃんを見るのは初めてで、めちゃくちゃ可愛かったのです。

姉妹で3匹産まれていました。

ブラックタンの2匹が可愛くて姉はどちらでもいいので先に選んでいいと言われ、1番コロコロしてて可愛くて気の強い子を選びました。

あんな小さな時からもう性格がこんなに違うんだと思いました。

面白いことに私とリリ、姉とリズが性格そっくり。

聞くところによると、犬が飼い主に似るのではなく飼い主が自分と似た犬を選ぶそうです。

そう言われてみると、そうだったなと思います。



今年に入ってから体調が悪くなり、病名は乳がん。

最期できるだけ一緒の時間を過ごしました。

忙しくて全然かまってあげてなかった私の目が自分に向いていた事が嬉しそうでした。

不思議なことにそれから子犬に戻ったかのように、元気を取り戻しました。

せめて15歳までは生きてほしいと願いました。

でもそんな状態も長くは続きませんでした。


自分もすごく不安だったのか、私の腕枕で寝るようになり私から離れなくなりました。

必ず6時にハァハァ言いながら、私を起こすようになりました。

撫でてやると楽になるのか、また寝るようになりました。

GW後半にはかなり調子が悪そうでした。

あんなに食いしん坊だった子がおやつも食べなくなり、呼吸も苦しそうでした。


5月8日。土曜日。

かなり調子が悪くなり病院に連れていくと、乳がんから肺に転移していて5月いっぱいもたないかもと言われました。

自分の余命宣告の時よりも辛くて、リリを抱いて泣きながら車を運転して帰りました。

しんどかっただろうに、夜私が仕事から帰ると尻尾をふり最期まで玄関まで迎えにきてくれました。

5月9日。日曜日。

私の仕事がめちゃくちゃ忙しい日。

不安だったので、朝姉の家に預けて途中様子を見に行きました。

私が次の仕事に行く時、外まで出てきて一緒に行こうとしてました。

19時過ぎに仕事が終わり、姉の家でご飯を食べました。

リリも最後の力を振り絞っていたのか、あげるもの何でも食べてました。

でも少し前から、お水は飲まなくなっていました。

「りぃちゃん、もうしんどかったら頑張らなくていいよ。私は大丈夫だから。」

とはっきり口に出して言いました。

私のことが心配だったんだと思います。

その2時間後ぐらいから痛みだし、痛み止めも効かない。

私の顔をずっと不安そうに見てました。

0時過ぎ、私の腕の中で息を引き取りました。


後悔しました。まだ一緒にいたかったのに。。

何であんな事言ってしまったんだろう。

今はこれで良かったと思ってます。

これから、どんどん苦しくなってくる言われていたから。

最期ぐらい、飼い主らしい事をしたかったのです。



それからの半年は想像を絶するほどの地獄の日々でした。

何してても涙が出る毎日。レッスン中も涙が止まらない。。

ちょうどマスク生活で助かりました。

涙と泣き腫らした顔を隠す事ができたから。

なるべく思い出さないように、いろいろ新しいことにチャレンジしました。

でもふと時間が空くと、また思い出して号泣。家に帰るのがこわくて、時間つぶしたり。家に帰ると玄関で泣き崩れ。その繰り返し。

この何ヶ月はなるべく泣かないようにしてました。

仕事に助けられました。

これで仕事がなかったら、私自身保っていられたか自信がありません。


でも今日はいっぱい思い出して、1人でいっぱい泣こうと思います。



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